2021/07/20 13:24

GPS利用時の確認ポイント

GPS搭載のIoTデバイスは荷物の追跡などに使われていますが、GPSでうまく位置測位できない時に確認したい点をいくつか挙げます。


デバイスの設置方法

GPS機器の推奨取り付け位置はデバイス内に取り付けてあるGPSアンテナの向きなどによって様々です。取り付ける位置や角度によっても受信感度に違いが出ますので、デバイス毎のベストな取り付け方を確認する必要があります。 また、雨除けの用の保護ケースなどを使う場合も、通信環境を低下させないようケースの材質や機器の取付方法を調整する必要があります。

屋内では位置測位出来ない

屋内では人工衛星からの電波が天井や壁に遮断されてしまっている為、GPSによる測位はできません。窓際などで衛星を見通せる場合は屋内でも位置測位できる場合があります。

障害物に弱い

屋内と同様、トンネル、ビルなどが障害となり、人工衛星が見通せない場合は、位置測位ができない場合や測位精度が下がってしまう場合があります。


物流IoTにおけるGPSの位置測位を補完する方法

GPSから求められる位置精度は非常に高いものの、屋内や遮蔽物によりGPSが利用できない場合があります。そのような時の対処法をお教えします。


位置取得頻度を増やす

GPS衛星もIoTデバイスも移動する場合が多くGPS取得頻度を増やすことで位置取得率は高くなります。例えば、午前中は屋内で通信が出来なかったものの午後には屋外に移動されGPS測位が行われるケースは多々あります。

コストをかけず位置測位を行う方法を併用: Wi-Fi

市中に存在するWi-Fiのアクセスポイントの電波から位置を割り出します。家庭内Wi-Fiの普及率は80%を超えています。また、総務省は全国3万の公共施設へのWi-Fi整備を進めています。今後、さらに拡大していくWi-Fiポイントを有効活用し位置取得をする事ができます。※Wi-Fiを利用した場合、誤差0m~100mの概算位置測位が可能です。

コストをかけず位置測位を行う方法を併用: SigfoxAtlas

人口カバー率95%を誇るSigfox基地局を利用した位置測位です。Sigfox特有の低周波数電波は、障害物を回り込むという特性があります。ビルなどの障壁がある場合でも高い確率で位置測位が行える事が特徴です。※SigfoxAtlasは長距離通信規格の基地局測位のため、誤差300m~数kmの概算位置測位が可能です。


3つの位置測位方法を1つにまとめたデバイス:カゴ車locaTor

弊社は、GPS、Wi-Fi、SigfoxAtlasの3つの位置検知が可能なデバイスも取り揃えています。一般的な利用では電池の消耗を抑えるためSigfoxAtlasによる位置検知を行い、想定外の場所へ移動した場合にはWi-FiやGPSを起動したり、位置測位の回数を増やして正確な位置を把握できるようにモードを変更します。。

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